「内くるぶしから指4本分上」
ツボの説明でよく見る言い方ですが、「誰の指で?」「どこから数えるの?」と迷ったことはありませんか。
ツボの位置は、骨や関節などの体の目じるしを基本に、自分の体の大きさに合わせて測ります。この記事では、鍼灸師が学ぶ教科書の考え方をもとに、目じるしの見つけ方と、補助として使う自分の指の幅で測る方法をやさしくまとめました。
ツボは「自分の指」で測る
背の高い人と低い人では、手足の長さが違います。だから、ツボの位置を「何センチ」で決めることはできません。
そこで、骨や関節の間の長さを等分して測る方法が基本になります。それを手軽にした方法として、その人自身の指の幅を物差しにする「同身寸(どうしんすん)」があります。「寸(すん)」は、ツボの位置を表す時の長さの単位です。指の幅はあくまで目安で、骨やすじなどの目じるしを優先します。
自分の指で測れば、体の大きさが違っても、だいたい同じ場所にたどり着けます。
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指の幅の測り方
| 測り方 | 長さ(寸) | よく出てくる言い方 |
|---|---|---|
| 親指の、いちばん太いところの横幅 | 1寸 | 「親指の幅1本分」 |
| 人差し指・中指・薬指の3本をそろえた幅 | 2寸 | 「指3本分」 |
| 人差し指から小指までの4本をそろえた幅 | 3寸 | 「指4本分」 |
- 指をそろえて、指の関節のあたりで横の幅を見ます
- 測るのは、ツボを探す人自身の指です(ほかの人に探してもらう時は、探される人の指の幅に合わせます)
この記事のサイトで「指4本分ほど上」と書いている時は、この「4本の幅 = 3寸」のことです。
目じるしになる場所を先に見つける
ツボは、骨の出っ張り・へこみ、すじ(腱)、おへそなどを目じるしにして探します。
- 内くるぶし・外くるぶしの、いちばん高いところ
- ひざのお皿のふち、お皿の下のくぼみ
- すねの骨のへり
- おへその中央
- 手首のしわ(手のひら側)
まず目じるしを指でさわって確かめ、そこから指の幅で測ります。
例:三陰交(さんいんこう)を探してみる
- 内くるぶしの、いちばん高いところをさわる
- そこに人差し指から小指までの4本をそろえて置く(小指側をくるぶしに合わせる)
- 人差し指の上のふちの高さで、すねの骨の後ろのきわをさわる(大事なのは「内くるぶしの上」と「すねの骨の後ろのきわ」という目じるし)
- 少し押してみて、ほかの所と感じが違う所(へこんでいる・ひびく感じがある など)を目安にする

見つける時のコツ
- 楽な姿勢で探す:探す時と押す時で姿勢が変わると、位置が少しずれます。座ったまま・寝たままなど、同じ姿勢で
- 左右をくらべる:左右で感じが違うこともあります
- ぴったりでなくて大丈夫:セルフケアでは、そのあたりを手のひらで温めたり、やさしく押したりするだけでも十分です
- 痛いほど押さない:「痛いところがツボ」ではありません。強く押して探さないようにしましょう
押す・温める時の注意
- 傷・湿疹・腫れがある所は、さわらない
- 妊娠中の方は、自己判断で始めず、かかりつけの医師などに相談してから
- 押していない時も痛みやしびれが続く時は、医療機関に相談を
まとめ|ツボは「目じるし」と「自分の指」で探す
- ツボは骨や関節などの目じるしが基本。自分の指の幅は補助の目安(親指1本 = 1寸・指3本 = 2寸・指4本 = 3寸)
- まず、くるぶし・ひざのお皿・おへそなどの目じるしを見つける
- そこから指の幅で測り、押して感じが違う所を目安に
- ぴったりでなくても、そのあたりをやさしく温めるだけで十分
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参考にした情報
- WHO Western Pacific Region「WHO Standard Acupuncture Point Locations in the Western Pacific Region」(2008年)
本記事は、東洋医学や鍼灸師の視点から日常のセルフケアを紹介するものです。医療行為の代替ではありません。症状が強い場合や長く続く場合は、医療機関にご相談ください。


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